ラジオのような文章
ふと、「ラジオみたいなブログが書きたい」と思った。
そこで浮かんだのはイケダハヤトさん。レベルは違いすぎるんだけど、まさしくラジオを聞くように文章が読める。Voicyでたまに声をきくこともあるせいかもしれないけど、文章から話す雰囲気が伝わってくる。ときにはラジオと言うより目の前で話しているようだと思うことさえあるほど。
ツイッターでも書いたんですが、ラジオのように書くなら内容は日常的な話だと読みやすいなと思ったんです。他愛もない話ならそんなに身構えて読む必要もない。
でもそこでふと気づきました。僕のお世話になっている竹村俊助さんの書く記事はライティングや編集のノウハウもけっこうあるけど、それこそラジオのようにスラスラと読める。どうしてなのかと考えると、やはり平易な言葉をつかっていて、ひらがなと漢字のバランスやリズムが読みやすいように組まれているから。これだけじゃなくて、いま僕には思いつかないような読み手への見えない心配りは、たぶんもっとあると思う。
「そうだ、竹村さんがノウハウを書いているじゃないか」と気づいたと同時に、イケダハヤトさんもそういえばノウハウ記事はたくさん書かれていることに気づいた。遅い。
だから、内容じゃなくて「書き方」なんだと思いました。内容によって調子を変えるのはもちろん大切だと思うけど、それよりも書き方のほうがたいせつなんだと。
そもそも僕が「ラジオのように文章を書きたい」って言ったのは、ラジオのように気軽にサクサクと読めて、しかもまた読みたくなるような文章を書けるようになりたいなっていう思いが湧いたことから。
「です・ます」で書く、みたいな意味ではなく、どんあ語調だとしても、流れるようにスッと文章の内容が入ってきて、いつの間にか読み終わって、現実にふと戻るようなもの。
でも小説とは違って、完全にオフの状態でも読めるような文章。(みなさん小説とかってオフな状態、つまり構えずに読めるのかな。僕はしっかり時間を確保して、「準備万全。さあ読むぞ」って構えて読むんです。)
何気ない日常のちょっとした時間で「あ、あれ読もうかな」って、部屋に置いてある漫画に手を伸ばして寝転がって読んでもらえるようなイメージです。
こうして言語化してみると「ラジオみたいにとか言ってるけど、けっこう高度な話なのかも」って思えてきます...。
ここにある僕の文章も、そんなふうに読んでもらえたらいいなぁと思って書いています。読みやすいですか? どうでしょうか。もっといろいろためしてみよう。
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ライター 金藤 良秀